投稿日:2020/01/16 更新日:2021/04/22
「AGAって最近CMでもよく聞くけど、なんなんだろう?
もしかすると自分もそうなのかな?教えてください。」
こんなお悩み・質問にプロがお答えします。
✔ 記事の信頼性
本記事を書いているのは、兵庫県にある「メンズヘア&お顔そりサロン ヘアポートアクシス」です。
メンズヘアカットだけでなく女性のお顔そりやミニエステ、メンズエステ、薄毛(AGA)の予防改善などで好評を頂いています。
2016年に芦屋美容クリニックとのコラボをスタートし、関西初の専門医とヘアサロン共同の薄毛改善メニューを作成しました。
今年(2020年現在)で26年目になる「薄毛ケアサロン」のプロの理容師がお答えしています。
本記事を読み終えると、「AGA(男性型脱毛症)」がどういったものなのか良くわかるようになりますよ。
もくじ
▶ AGA(男性型脱毛症)とは?
- AGAは男性なら誰でもなる?
- 毛髪サイクルの仕組みを知ろう
- DHT(ジヒドロテストステロン)って何?
- 遺伝が原因って本当?
▶ AGAの対策は?
- 正しいケアの方法を知りましょう
- フィナステリドについて
- ミノキシジルについて
- キャピキシル、M-034、ノコギリヤシって知ってますか?
▶ まとめ
AGA(男性型脱毛症)とは? AGAの対策は?
✔ AGA(男性型脱毛症)とは?
- AGAは男性なら誰でもなる?
- 毛髪サイクルの仕組みを知ろう
- DHT(ジヒドロテストステロン)って何?
- 遺伝が原因って本当?
1.AGAは男性なら誰でもなる?
AGAとはAndorgenetic Alopeciaの略で男性型脱毛症のことをいいます。
AGA(男性型脱毛症)は男性では思春期以降に発症する、前頭部や後頭部の毛髪が細く薄くなる現象をいいます。
おでこがM字型に後退したり、頭頂部が薄くなり地肌が透けていたり、その両方が進行したりします。
AGAは進行性なので、そのままにしておくと徐々に毛髪が減っていきます。
2013年のデータですが、上記のグラフでは70代までに約6割の男性がAGAを発症していることになります。
特に40代になるとその割合は急激に伸びていることがわかります。
60代までに約半分の男性が薄毛になるということですので、誰にでも発症する可能性が高いといってもよいのではないでしょうか?
2.毛髪サイクルの仕組みを知ろう
AGAをもっと詳しく知るうえで、まずは毛髪について知っておきましょう。
毛髪は、毛髪の根元にある毛母細胞が頭皮に張り巡らされている毛細血管から栄養を吸い上げ、細胞分裂をくり返してつくられています。
通常、毛髪は約3~6年で脱毛し、また新しい毛髪が生えてくるというサイクルになります。
・正しい毛髪サイクル
正しい毛髪サイクルが行われているときは、約9割が成長期にあたります。
しかし、AGAを発症した場合の毛髪サイクルは成長期が短くなって抜けやすく、抜けた後の休止期が長くなります。
・AGAが発症した人の毛髪サイクル
退行期の時期が早まり、休止期が長くなった毛根が多くなることで毛量が減り、しかも成長期が短くなることで毛髪は十分に成長できず、細く短い毛髪が増え薄毛に見えます。
では、なぜAGAになるのか詳しく説明していきましょう。
3.DHT(ジヒドロテストステロン)ってなに?
男性ホルモン「テストステロン」は筋肉を発達させたり、体毛を生やしたり濃くしたりなどするホルモンです。
そのテストステロンは、身体に存在する「5α(アルファ)リダクターゼ」という酵素の影響をうけてDHT(ジヒドロテストステロン)に変化します。
このDHT(ジヒドロテストステロン)が脱毛部に高濃度に分泌されることがAGA発症の原因の1つといわれています。
・DHT(ジヒドロテストステロン)の仕組み
このDHT(ジヒドロテストステロン)は毛母細胞を委縮させ、前頭部や後頭部の毛髪の成長期を短くさせる働きがあります。
成長期が短くなった毛髪は長く太く成長することができず、細くうぶ毛のようになり結果的に生えなくなってしまいます。
AGA発症にはDHTが深く関係しており、DHT対策がAGA対策となってきます。
4.遺伝が原因って本当?
(※注 薄毛にはAGA以外の原因もありますので、ここでお話しすることはAGAではどの部分で遺伝が影響しているかということにさせていただきます。)
父親が男性ホルモンが多めで、自分も体毛が濃いのでAGAになりやすいのでは? 逆に自分は体毛が薄いので大丈夫!ということがAGAになりやすい?なりにくい?ということではありません。
AGAになりやすい遺伝は「5αリダクターゼ」(酵素)のチカラ(働き)の強さと言われています。
若い年齢でAGAが発症している方は男性ホルモンが多い少ないということではなく、5αリダクターゼのチカラが強く遺伝して活発に働いている可能性が強いということになります。
ですが、前出したグラフのとおり70代までに約6割の男性がAGAを発症することを考えれば、5αリダクターゼのチカラが弱く遺伝したとしても発症しないという保証はありません。
生活習慣が変化してきた昨今、女性でもAGAを発症する例が増えてきているといわれています。
そうなると、男性のAGA発症の可能性は上がっていても不思議ではなく、遺伝だけではない生活習慣の悪化から発症する可能性も高まっているといってもよいでしょう。
AGA(男性型脱毛症)とは? AGAの対策は?
これまでは「AGA(男性型脱毛症)」についてお話してきましたが、ここからは皆さんからよく質問のあるAGA対策について紹介していきます。
✔ AGA(男性型脱毛症)の対策は?
- 正しいケアの方法を知りましょう
- フィナステリドについて
- ミノキシジルについて
- キャピキシル、M-034、ノコギリヤシって知ってますか?
1.正しいケアの方法を知りましょう
AGAの原因には遺伝などの先天的なものと、生活習慣などで発症する後天的なものがあるといわれています。
まずは自身で取り組める生活習慣の見直しをおすすめします。
ストレスや不規則な食生活などは活性酸素を増やします。
過剰に増えすぎた活性酸素は細胞の遺伝子を傷つけ死滅させたり、悪玉コレステロールを酸化させ動脈硬化をひきおこします。
そのため頭皮の血流も悪くなり、栄養がいきとどいていない毛髪を作り出す原因となります。
喫煙や過度な飲酒も血流を悪くしますし、髪をつくるのに必要なたんぱく質を合成している肝臓にも負担をかけますのでひかえましょう。
ビタミンやミネラルをしっかり取るように心がけて抗酸化力を高めることが対策となります。
ビタミンA・B2・C・ビオチンなどは毛髪を強化し髪の成長も助けてくれます。
亜鉛のサプリメントを使うことも有効です。
亜鉛はテストステロンの分泌を高め、DHTに変換させる5αリダクターゼを抑制します。また、新陳代謝を上げ健康な毛髪をつくります。
洗髪方法も、もう一度考えてみてください。
爽快さを重視したシャンプーは皮脂を落としすぎる傾向にあり、頭皮環境を悪化させるかもしれません。
シャンプー選びは値段の高い安いで決めるのではなく、品質の良いもので自身にあったものを使用するようにしましょう。
頭皮はまんべんなく、優しく洗うようにし、髪や頭皮を傷つけないようにしてください。爪を立ててガシガシと洗うのはやめましょう。
濡れたままの毛髪はキューティクルが開きっぱなしで、濡れた状態が長く続くと毛髪から水分や栄養素が抜けてしまい、パサパサの痛んだような髪になる可能性があります。
髪はしっかりと乾かすようにしましょう。ドライヤーを使うときは、髪が熱くて触れなくなるような乾かし方はやめましょう。ダメージの原因となります。
食生活の見直しや夜更かしなどを止めて、いい習慣を身に着ければ1ヶ月ほどで変化を実感できると思います。
遺伝などの先天的な項目についての対策には、専門医と相談し処方されるお薬が有効とされています。
次からはそれらのお薬について説明していきましょう。
2.フィナステリドについて
フィナステリドはノコギリヤシの薬効成分を研究分析してできた科学合成品で、もとは前立腺肥大や前立腺ガンの治療を目的とされて開発された医薬品です。
それを使用していた患者さんにみられた副作用としての異常発毛をきっかけに、AGA(男性型脱毛症)の治療薬としてFDA(米国食品局)から認可を受けています。
テストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変換させる5αリダクターゼ(酵素)の働きを抑制することでAGAの発症を制限します。
ですが、フィナステリドそのものに発毛の効果はないとされています。
フィナステリドは発毛効果のあるミノキシジルなどと同時に使用することでその効果を大きくすることができます。
その効果の反面、副作用もありますので専門医の指導のもと使用してください。
3.ミノキシジルについて
ミノキシジルは血管拡張剤(高血圧の飲み薬)として開発されましたが、その後、脱毛症を回復させる効果が認められ、世界の90ヶ国で承認されている医薬品です。
血管拡張作用によって、AGAで委縮した毛母細胞の毛細血管を拡張し栄養をとどけやすくします。
毛母細胞が活発になることで発毛が期待できます。日本では大正製薬から販売されている「リアップ」の発毛成分でもあります。
ミノキシジルは脱毛抑制効果のあるフィナステリドなどと同時に使用することでその効果を大きくすることができます。
その効果の反面、副作用もありますので専門医の指導のもと使用してください。
4.キャピキシル、M-034、ノコギリヤシって知ってますか?
AGAの先天的な項目(遺伝など)の対策としてミノキシジルやフィナステリドを紹介させていただきましたが、よく受ける質問に「薬の副作用が怖いので、それ以外で何かないか?」というものがあります。
効果が高いことがわかっていても、副作用が気になるというのはよく理解できます。
そういう方たちに紹介させていただいているのが、「キャピキシル」、「M-034」、「ノコギリヤシ」です。
キャピキシルは育毛成分の一種で、ミノキシジルと比べてその効果が3倍あるといわれ期待されている成分です。
アカツメクサ花エキスとアセチルテトラペプチド-3という成分を主体としてカナダの化粧品開発会社で開発されました。
まだその効果は検証中の段階ですが、色々なメーカーが育毛剤の成分として採用しています。
M-034は海藻のネバネバに含まれる成分の一種で血管内皮増殖因子(VEGF)の生成を促します。
血管内皮増殖因子(VEGF)は脈管形成(血管がないところに新たに血管がつくられること)や、血管新生(既存の血管から分枝伸長して血管を形成すること)に関与する一群の糖タンパクで、AGAで委縮した毛母細胞に栄養をいきわたらせる効果が期待できます。
ノコギリヤシは5αリダクターゼの抑制に効果があるとされ、フィナステリドの原料はノコギリヤシからつくられているということもあり似たような効果が期待されます。
それぞれ、ミノキシジルやフィナステリドの代わりとして紹介されることが多く、副作用の心配をせずにAGA対策をしたいという方におすすめです。
【プロが答える】AGA(男性型脱毛症)とは? AGAの対策は?
✔ まとめ
今回は、AGA(男性型脱毛症)とその対策について紹介してきました。
内容をまとめると以下です。
✔ AGA(男性型脱毛症)とは
- DHT(ジヒドロテストステロン)が原因とされる前頭部から後頭部にかけて薄毛になること。
- 遺伝などの先天的な原因もあるが、生活習慣から発症する後天的な原因も多い。
- 70歳代までに男性の約6割が発症していて、生活習慣の乱れから、さらに確率が高くなる可能性がある。
✔ AGAの対策は
- 食生活や睡眠など、生活習慣の見直しをする。
- 遺伝などの先天的な原因の対策には、専門医に相談しお薬の処方をしてもらう。
- お薬以外の、AGAに有効な成分が入っている商品を使用してみる。
ヘアサロンで仕事をしていると、髪についての様々なお悩みを相談されることがあります。その中で一番多い悩み相談が実は薄毛のことについてです。
長年、自力でなんとか解決できないものかと試行錯誤してきましたが、なかなか結果出ず、その時紹介していただいたのが芦屋美容クリニックの小西先生でした。
専門医とのコラボでスタートさせていただいた薄毛対策のメニューの結果は良好で、それをご覧になったほかのお客様からの問い合わせはあとをたちません。
それほど多いお悩みのひとつということがわかり、このブログを書くこととなりました。
皆様のお役に立てれば幸いです。
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